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河北潟について

河北潟の概要

 河北潟は石川県のほぼ中央に位置し、面積約5.96平方キロメートル、平均水深約2mの浅い湖沼です。流域は金沢市、かほく市、津幡町、内灘町の2市2町にまたがり、流域面積は約27,600haです。
 河北潟は、昭和46年に完了した干拓によってその姿を大きく変え、現在は洪水調整やかんがい用水源として利用されるとともに、魚釣りや自然観察など住民の憩いの場として多くの人々に親しまれています。


河北潟の水質

 河北潟の水質は1年間を通してみると、4月から10月の暖かい時期にCOD(湖沼などの汚濁指標)が上昇します。この時期は、冬期(11月~3月)に比べて河川流入水量が減少することにより湖水が停滞し、気温の上昇も相まって、水質汚濁の原因である植物プランクトンの増殖が活発化します。この植物プランクトンがCODを上昇させています。これが内部生産負荷と呼ばれ、河北潟内におけるCOD負荷の約6割を占めています。その他、洗濯・風呂・トイレなど私たちが毎日の生活で使っている水(生活排水)も汚れの原因となっています。


家庭でできる水質浄化対策

 生活排水の汚れは、私たちのちょっとした心づかいと工夫でさらに減らすことができます。何気なく流している生活排水をもう一度見直して、できることから実践しましょう。


・残飯は残さない(生ごみは流さず、堆肥化または水分をよく切ってもえるごみに)
・油汚れは洗う前に紙などでふき取る
・使えなくなった油を流さない(資源ごみの日に廃食用油として出す)
・洗剤は使いすぎず、粉せっけんや無リン洗剤を適量使用する
・浄化槽を正しく管理する
・側溝や水路の清掃を定期的に行い、きれいな状態を保つ
・ごみや空き缶などのポイ捨てをしない

河北潟の自然

 河北潟は、湖岸にヨシなどの植生帯がひろがり、魚が豊富で、野鳥の繁殖地・越冬地として重要な自然環境が残されています。その自然環境を守りながら持続的に利用していくために、湖面の利用者、地元の住民、行政、NPOらが話し合いを進め、湖面利用のルールが定められています。

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